2011年11月15日火曜日

Good Side Bad Side


うつや不安障害に悩む方は、過去の悪い経験(Bad Side)ばかりを思い出す。悪い経験の倍以上はよい経験があるはずなのに、それを思い出さなくなる。ちょうど脳内のシナプスが閉じてしまうような感じだ。しばらく聞かなかったLPレコード(いまどき古い)がところどころ歌を忘れているように、古い記憶のよい側面(Good Side)がすっかり思い出せなくなっている。不安は不安を呼び、恐怖は恐怖を呼ぶ。捕えられて逃げられなくなる。人間は本当に不思議だ。何かちょっとしたきっかけで、ふっと呪縛が解ける。昔好きだったLPレコードをかけてみたり、ふと街角の風景に心奪われたり、記憶のGood Side にアクセスするきっかけをつかめれば、あんなに苦しかった夜があっけなく明けていく。

2011年11月14日月曜日

Insight: 傘のオブジェ

Insight: 傘のオブジェ: 青山で面白いオブジェを見つけた。雨の日の傘の群像にも見えるし、透明な風船がふわふわと浮きあがりそうな様子にも見える。体の中でぶつぶつと繁殖し始めている不気味ながん細胞のようでもある。作者に聞けば、見たいものに見てくれと返事が返ってきそうな気もする。たぶん現実はそのようなもの。...

傘のオブジェ

青山で面白いオブジェを見つけた。雨の日の傘の群像にも見えるし、透明な風船がふわふわと浮きあがりそうな様子にも見える。体の中でぶつぶつと繁殖し始めている不気味ながん細胞のようでもある。作者に聞けば、見たいものに見てくれと返事が返ってきそうな気もする。たぶん現実はそのようなもの。人が見たいようにしか見えないのが現実なのだろう。

2011年11月13日日曜日

精神薬の薬害

「精神薬の薬害」という視点を知るととても恐ろしいことが日常に起きていることに気付かされる。憂鬱、興味関心の減退、体重減少、睡眠障害、無価値感、焦燥感、疲労感、こんなことが2週間以上続くなら、「それは大うつ病エピソード、脳内の神経伝達物質がうまく分泌されていないから、とにかく病院にリファーして」と習ってきた。病院に行くとSSRIといわれる薬を処方され、「この薬はすぐには効かないので、しばらく飲み続けるように」といわれ、さらには睡眠導入剤などもともに処方される。「少し良くなっても、薬は 飲み続けましょう」と教わる。「薬は人によって効く効かないが差があるから」と、量を増やしてみたり、気分が上がりすぎたら、下げる薬を併用したり、いつの間にか、抗精神薬まで飲み始める。やがて薬は一生飲み続けなければならないと思いこまされる。この対処は正しいのか。少なくとも産業分野でメンタルヘルスの担当をしていると、この流れに疑問を抱かない人が多いのではないか。カウンセラーも当事者も精神薬のことは、医者が言うから正しいと信じ込まず、もっと自ら勉強するべきかもしれない。

2011年11月12日土曜日

朝どり野菜


ジョギングに出かけて大根をいただいて帰ってきた。目の前で畑から掘り出してくれたものだ。おいしそう!カウンセリングを利用される方には、軽い運動を必ずお勧めしている。無理してでも散歩に出られれば、世界と自分の接点が改めて動き出すのを感じるだろう。朝の空気、季節の移ろい、町並みや、山々の姿、木々や空の色、風の流れや野辺の花、鳥のさえずり、そして何より、「おはよう」と自然に声をかけたくなるような人々との接点が動き出す。
コミュニケーションや対人関係に悩む方は多いけれど、コミュニケーションって、そんなにたくさん話さなくてもいいのではないか。ちょっとした挨拶を交わしあう、いつものあの人とお互いが認識し合っているだけで、ほんわりと安心や満足感がわいてくる。

In Counselor's View

これは、一人のカウンセラーが日々心にとめた記録である。カウンセリングは言葉を介して行うものである。当り前ではあるが、心の中には、言葉にならない言葉がいっぱい詰まっている。言ってはいけないと思ったこと、そんなことは考えてさえいけないと思ったことなどが言葉になる前に心の奥に閉じ込められて、さまざまな身体症状に繋がっている。思い切って言葉にしてみることで自分の感情に改めて気づく場合もある。人は何だかわからないことがとても不安になるものである。たとえば、いつもの頭痛と違うと思える頭痛が数日続いたら、あるいは、いつもの風邪と思っていたのに1週間たっても2週間たってもなかなか治らなかったら、たぶん言い知れぬ不安に襲われるだろう。しかし、病院でインフルエンザだと診断が出れば、診断が出ただけで安心したりもする。言葉にしてみるとはそんな力があるのではないだろうか。