2012年3月16日金曜日

レビュー:『なぜあなたは食べ過ぎてしまうのか』矢崎智子,2008,東京書籍

 
この本は、薬物療法に頼らずに精神疾患として名付けられた様々な疾患が治療できると教えてくれています。摂食障害、パニック障害、強迫障害、うつ、月経前症候群(PMS)などの様々な症状に共通しているのは、栄養失調と低血糖症であると指摘しています。それは、精製炭水化物と加工食品に偏った現代の食生活に起因しているようです。低血糖になると人間の身体は40秒で糖を使い切ってしまう脳に糖を安定供給するために、アドレナリンやノルアドレナリンを分泌します。そのホルモン分泌が恐怖や不安を起こりやすくします。このことはパスグループのS.スウィードも指摘しています。ふっくら食パンとコーヒーだけの朝ごはん、おにぎりとお茶だけのランチ、無茶なカロリーコントロールなどを見直して、正しい食生活と身体のバランスの確保が、生体の本来の回復力を取り戻す治療として有効なのですね。心と身体が一つに繋がっていることをさらに確認した一冊です。